こんにちは 服部です。 少し遅くなってしまいましたが、東回り試走のレポートを報告します。 走行の際の参考にしてください。 スタートは15日(日)の午前7時。ちょっと肌寒いくらいの気温に雨。 雨具はゴアテックスの防寒着に裏起毛長袖のジャージを用意しました。 夜間に気温が一桁になるとみての装備です。 序盤は宇都宮市北側の郊外をのんびり走ります。 雨に煙る里山の風景は、晴れているときには見られない美しい景観。これはこれで悪くありません。 のんびり走って、9時過ぎ頃に「道の駅もてぎ」の前を通過。 まだ空腹感はそれほど無かったのでここは通過しました。 ちなみに向かいのセブンイレブンが閉店していました。 ここでの補給を考えていた人は要注意。この先10km以上にわたってコンビニありません。 この先、3つほどのアップダウンを越えて、城里に向けて長い下り。 途中に旧小学校の木造校舎があったりして、カメラの被写体には事欠きません。 水戸の市街地も近づいてきたCue16は要注意。 小さな横道へ入りますがわかりづらいです。 下り坂の左側に大きな学校の敷地が見えてきたらポイントです。 右側に谷間の向こうに高速道路が見えます。 この先しばらく、水戸の市街地を走り、Cue24で千波湖に入ります。 が、ここの交差点が自転車の通行を全く考慮していないので要注意。 感応式信号なのに押しボタンも横断歩道もなく、 千波湖から出てくるクルマが信号を青にしてくれるのを待つしかありません。 Cue23で交差点を渡り、右側歩道を徐行してCue24に至る方法をお勧めします。 千波湖は、湖面の向こうに水戸市街中心地や芸術館のタワーが見え、 池には白鳥や鴨、公園内には蒸気機関車(D-51)が展示されているなど、 癒される風景がオススメ。丁度この辺で昼食時になりますから、 PC1の前に市街地の中の食堂で休憩してもいいと思います。 更に進んで大洗の街を抜け、海岸道路まで出てPC1です。 某アニメで有名な大洗。アニメキャラの描かれたGSの向かいのコンビニがPC1です。 続いて、広くて見通しのいい海岸道路を南下して、涸沼の南岸を走ります。 高台を通るルートの右側に、所々で広い湖面が望めます。 東回りハイライトのひとつです。 次に向かうのは筑波山。 その手前に聳える愛宕山は南側へ回避しますが、この区間が 広い農村区間をうねる広域農道で、ここの風景も見どころです。 筑波山は上曽峠を越えて真壁へ降ります。 斜度はそれほどきつくなく、鬱蒼とした杉林の中を縫うワインディングを登る 林間コースの趣です。 西側への下り坂は、真壁の市街と、その向こうに広がる広大な平野を望む 絶景ですが、コースは急勾配のジェットコースターでブレーキから 手を離せないド迫力。写真を撮る余裕がないのが残念。 特に路面が濡れていると、想像以上に止まれません。 ブレーキ早めに スピード出しすぎず、余裕を持ったダウンヒルを 心がけてください。 真壁の市街も古く風情のある街並みや、素朴な食材屋があり、 PCでなくそちらでの補給もオススメです。 真壁のPC2を出発すると、下妻の平野を延々と西へ向かいます。 風景が単調で飽きてくるところですが、後方を振り返ると雄大な筑波山を望むことができます。 この区間の中間 関東鉄道常総線を越えるあたりで 雨も大方止み、行く手の雲間に青空も見え始めました。 これで一安心 PC3あたりで濡れたレインジャケットも乾くでしょう。 古河の市街地に入ったらオススメのポイントがコース右側の「雷電神社」。 雷銀座栃木県を象徴するオブジェといえるでしょう。 市街地を抜けると、三国橋を渡って、渡良瀬遊水地の堤防上に移ります。 三国橋は右側歩道の走行を推奨。そのまま右側歩道を右折して 堤防上のサイクリングロードに入れます。 渡良瀬遊水地は、茨城県、埼玉県、栃木県、群馬県にまたがっており、 堤防上で何度もその県境を越えます。 その都度路面にペイントが施されているので、これもお楽しみポイントの一つ。 またこの辺から西回りのライダーとスライドが始まると思われます。 互いにエールを送りあい、後半へのモチベーションをもらいましょう。 (試走ではそのスライドが出来ないのが残念です…) 北端近くまでそれを辿って、ゴルフ場近くで堤防を降りたところでPC3。 Cue36は特にオブジェクトなどなく判りにくいので要注意。 これでようやく全コースの半分近くまできました。 PC3を出たら、渡良瀬川から一旦佐野市街に向かいます。 市街地の南側を西に向かい、足利から再度渡良瀬川沿いを遡る。 有名な渡良瀬橋もみられます。 また、目を右に向けると山の上に織姫神社を見つけることも。 距離が近いので、機神山山頂古墳を見学してきても面白いかも。 桐生から大間々は一部コース変更をいれています。市街地を避けて山側のルートを通ります。 大間々からはいよいよ後半のハイライト 赤城南麓をまわる国道353号。 アップダウンと急カーブの連続する丘陵コースです。 左に目を向けると伊勢崎、前橋、高崎の平野を見渡せます。 殆どの方は既に夜間走行に入っているはずですから、 天気が良ければ見事な夜景を望むことができるでしょう。 一方で気を付けるべきは暴風。 私の試走では、雨は完全に止んで、むしろ星空の走行となったのですが、 台風並みともいえる猛烈な向かい風に襲われました。 現地の方の意見では、赤城山ではこの程度の風は日常茶飯事なんだそうで。 平地でインナー使用を余儀なくされ、下り坂でもスピードが20km/hしか出ない ガマンの走行がPC4まで続きます。 PC4を出ると、畜産試験場から前橋の市街地へ向かい、直滑降で一気に駆け下ります。 今度の敵は寒さ。気温が一桁になったうえに、休憩中の汗冷えで 体の震えが止まらず、ハンドリングがブレて怖い思いをしました。 放っておいてもスピードは一気に60km/hに達してしまい、 周辺は意外と市街地化されているので、ブレーキから手を離せません。 前橋市街地に入ってからは、昨年までとコースが変わります。 市役所・県庁へ向かわず、高崎市街も東側をショートカットして 本庄方面へ直行します。 真っ暗闇で判りにくいのですが、その途上で左側には群馬県立美術館が見えるはず。 時間的に閉館後なので、何も見られないのが残念ですが、 藤岡では風情のある市街地を通ります。 PC5 本庄を出ると、コースは北向きに変わり、 ゴールへ向けての帰路となります。 この区間も田島弥平旧宅(世界遺産)や渋沢栄一の生家など、 興味深いポイントがいくつもありますが、夜間なのが残念。 ただ、太田市ではスバルの主力工場がライトアップされています。 町名もズバリ太田市スバル町 典型的な企業城下町です。 佐野のPC6で最後の休憩をとったら、いよいよ最終区間。 ここでも昨年とコースが異なり、東北自動車道沿いの山間コースを通ります。 廻り峠と名前もついていますが、斜度も標高も大したことはありません。 谷間を縫う田舎道は快適で、夜間でも景色は悪くありません。 (のんびり走られる方なら、夜明け後に通るので、早朝の景色は格別でしょう) 問題はこの辺で気温が本格的に下がってきて、推定で5℃を下回ってきたこと。 保温性インナーとゴアテックスのジャケットまで総動員のフル装備にも関わらず あまりの寒さでパワーが上がらず、指切りのグローブのお陰で 手の自由も聞かなくなってきました。 4月も半ばというのに予想外の寒さにやられました。 その後はAJ宇都宮定番の例幣使街道でろまんちっく村まで。 雨天・暴風・低温 と悪天候3点セットに翻弄され続けたせいか 眠気には襲われずに走り切ることができましたが、 今回もランドネきたかんらしく、 「コースは易しく 天候は厳しく」になりました。 とはいえ、試走で厄払いは無事こなしたので、 本番では好天に恵まれることを心から期待します。 皆さんも事前に立ち寄りポイントやグルメポイントを下調べしてから走行されると より楽しめると思います。 今年のコースは沿線にお楽しみポイント満載です。